We Can Work It Out

実際に現場で働き始めて早1ヶ月。
ワタクシまだ何一つ生産活動をしておりません。
してると言えばしてるんだけど、何というか、ニートの家事手伝い。
ようやく8月から新規プロジェクトに参加だ、と思ったら
「お盆後まですることないよ」
と宣言されてしまった。
お盆後ってあと2週間近くあるねんぞ!
会社行ってすることないってツライですよ。上司の「どうすっかなやらせることねぇんだよな」みたいな表情とか。


あまりの暇に明かせて考えた「僕が考えた観てもいない映画のストーリー」。


 ローマのきゅーじつ


とある国の姫様は、お父様に連れられてイタリアに来たものの分かりもしない外交とお世辞の嵐にうんざりして爺やに車を運転させて逃げ出した。
「爺や、あたしじぇらーとが食べたい!」
と叫ぶ姫様。
ジェラートなんぞ腐るほどあるイタリアでなかなか見つけられない爺や。
「お菓子の一つも探せないで生きてる価値あるのこの天然無能!」
と罵られる爺や。
しかし実は爺やは天然無能ではなく天然ドMで、わざとジェラートを見つけられない振りをして罵られて喜んでいたのだ。
「姫様、見つけました!」
持ってきたのはソフトクリーム。
「犬ですら投げたボールを探してくるのよ!32018回犬の真似をして人間をおやり直し!
とヒールで爺やの顔を踏みにじる姫様。その時爺やは快感の絶頂に達し(以下検閲)


もう老いぼれには任せておけぬと盗んだバイク(ベスパ)で走りジェラートを探す姫様。
免許なぞ持っていない姫様は曲がり角で出会い頭に新聞記者とぶつかってしまう。
というか轢いてしまう。
悶絶する新聞記者。しかし、姫様は以前読んだJapanese Mangaのせいで妙な法則が頭にインプットされていたのだ。
曲がり角で出会い頭にぶつかった男女は結ばれる
とりあえずお姫様はJapanese Mangaと同じように対応することにした。
「ちょっと、痛いじゃない!気を付けなさいよ!」
しかし痛かったのは姫様ではなくベスパで、さらに言えばもっと痛いのは新聞記者である。
「お詫びにジェラートおごりなさいよね!」
と腕を組みそっぽを向きながらツンデレ風に言う姫様。しかし新聞記者はそれどころではない。


ボロボロなのにジェラートをおごらされる羽目になった新聞記者。
ベスパの後ろに乗せれば「わーい」と叫んで立ち上がったり、せっかく買ってきたジェラートを「あんまり美味しくないわね」と言って真実の顔の口に突っ込んだりする姫様にうんざりし我慢も限界に達した。
いい加減にしろー!」と叫ばんとしたその時、国王である父上とその父上に散々しぼられた爺やが大慌てでスペイン広場にやって来て、嫌がり大騒ぎする姫様を無理矢理連れ帰ったのであった。
怒りのやり場を失い、呆然と立ち尽くす新聞記者。
怪我の労災は下りず、逆にベスパの持ち主からぶつかった際の修理代を請求された。
新聞記者はあのクソアマを二度と許さぬと誓ったのであった。


おわり。
面白そうじゃないですか。僕は死んでも観たくないですけど。