iceage coming

食品会社による米の毒物混入事件が報じられややたちましたが、久々に驚きました。
僕は思想は左翼、行動は右翼なチキンな人間なので政治家は大っ嫌いですが、よもやここまで馬鹿だとは思わなかった。
5000年前から食し、衰退しつつあるものの今を以って尚我々の主食であり、唯一とも言える自給率100%の米は我々の誇りと言ってもいい。だからこそ米危機の時、外国米を口に合わないと蔑んだのではなかったのか。
某所では件の食品会社を「テロリスト」と呼んでいたが、彼らは決してテロリストではない。なぜなら、彼らは然したる思想を持ち合わせていないし、そんなものは最初からないからだ。かつてそれを持ちながら麻薬売買に走ったコロンビア革命軍とすら比較できない。


唯一テロリストと比肩するところがあるとするなら、それが可能だということを示した点である。
オウム真理教が地下鉄でのテロ行為を効果的である(そしてそのカウンターとしての対策を取れない)ことを示したの同様、彼らは食品に毒物を含ませることが可能であることを世間に知らしめた訳だ。何しろ政府がその件に噛んでいた上に、その被害状況は「ない」のではなく「わかっていない」。行動を起こすことが目的である示威的テロ行為なら最上の手段だ。ことを起こした後で大々的に告知すればいい。取引としては使えないが。
毒物の量や致死性ははっきり言って瑣末な問題である。食品に毒物が含まれていてそれを政府が認知していたというなら、政府として致命的などころか、最早政府ですらない。僕には形容する言葉すら思いつかない。


何にせよ、この国に住んでいたくないと最も思った出来事だ。上司が馬鹿だと部下が苦労するとはよく言うが、まさか上が馬鹿で下が殺されかけるとは思わなんだ。